2025/08/08
実は見てます。履歴書でわかる「やる気の差」 - 志望動機編 -
こんにちは、イーチキャリアのキャリアアドバイザー・松浦です。
これまで何千通という履歴書を見てきましたが…正直、「この人、なんとなく応募してるな…」という書類は、開いた瞬間にわかります。
でも、ここで誤解しないでほしいのは「やる気がない」わけじゃなくて、「やる気が伝わってない」だけ、というケースが多いこと。
しかもこの差は、ほんのちょっとの工夫で埋められます。
今日は、「やる気が伝わらない履歴書」のよくあるパターンと、どうすればグッと印象が変わるかをお話しします。
志望動機|「どこにでも出せそう」で終わっていませんか?
❌ よくあるNG例
1.「御社で社会人経験を積みたいと考え、志望しました。」
→ マイナス10点。むしろ空欄の方がマシかも。
2.「前職では接客業を経験し、お客様とのコミュニケーションにやりがいを感じました。御社の営業職であれば、さらに対人スキルを活かしながらキャリアアップできると感じ、志望いたしました。」
→ 0点。可もなく不可もなく、企業の心には響きません。
一見、2は悪くないように見えますが…実はまったく刺さらないんです。
なぜなら、
- なぜ営業なのか?
- なぜその会社なのか?
が、まったく伝わらないから。
接客業=コミュニケーション力 ⇒ 営業でキャリアアップ
…これだけだと、「で、なんで?」という疑問しか残りません。
一番大事なのは「転職の目的」
接客業から営業職に転職するなら、まずは目的を明確に伝えましょう。
例えば──
- 稼ぎたい(インセンティブなど、成果が評価される環境で働きたい)
- 店舗で待つだけでなく、自分から動く営業がしたい
- ビジネス感覚を高めたい
- キャリアの幅を広げたい
- ルーティン業務から脱却し、提案型の仕事がしたい
- 自ら顧客を開拓するスキルを身につけたい
- 顧客と長期的な関係を築く仕事がしたい
- 特定のサービスを深く理解し、専門知識を身につけたい
こういった目的を、これまでの経験とつなげて語ることが大切です。
そして「なぜこの会社なのか」
ここが弱い人が多いですが、企業ごとに独自の強みやカラーは必ずあります。
それをちゃんと調べて、自分の目的と結びつけてください。
「ここでやりたい!」という気持ちを、具体的に書くんです。
志望動機のストーリーは3段階
- これまでの経験(接客業で培ったスキル)
- 営業職に挑戦したい理由(目的)
- なぜこの会社か(強みや魅力との一致)
例文① 接客業 ⇒ 保険営業
これまで化粧品の販売を通じて、お客様一人ひとりのお悩みやご要望に寄り添い、信頼関係を築く力を培ってきました。副店長としてはスタッフ育成や店舗運営にも携わり、チーム全体の成果向上にも取り組んできました。こうした経験を通じ、今後はより人生に深く関わり、将来の安心を支える仕事に挑戦したいと考えるようになり、ライフアドバイザー職に強く惹かれました。中でも貴社は、丁寧なヒアリングを重ね、お客様の価値観に寄り添った提案を行う姿勢に魅力を感じております。私自身、保険の専門知識を一から学び、お客様が安心して選べる対応を目指してまいります。
──この文章はまだ60点。なぜかというと、特定の会社向けではないからです。受ける会社の強みや扱う商材まで踏み込んで盛り込めば、一気に“その会社だけ”に響く内容になります。そこまで一緒に詰めて、100点の志望動機を作り上げましょう。
例文② 接客業 ⇒ 人材業界営業・キャリアアドバイザー
これまで化粧品の販売を通じて、お客様の悩みやご要望を丁寧に伺い、信頼関係を築く力を培ってきました。副店長としてスタッフの育成や店舗運営にも携わり、チーム全体の成果向上にも努めてきました。こうした経験から、人と向き合い、誰かの人生に前向きな影響を与えられる仕事がしたいという思いが強まり、人材紹介に関心を持ちました。中でも貴社は、未経験領域への挑戦を支援する体制が整い、求職者一人ひとりの可能性を丁寧に引き出す姿勢に深く共感しております。私も一から業界知識を学び、求職者と企業の双方に信頼されるパートナーを目指して努力してまいります。
──この文章は68点。人材業界や未経験者支援への理解は伝わりますが、まだ特定の会社に向けた内容ではありません。受けたい会社が決まったら、その企業の特徴や方針を反映させて、あなた専用の100点志望動機に一緒に仕上げましょう。
まとめ
履歴書は「経歴を伝える紙」ではなく、「あなたのやる気とストーリーを伝える紙」です。
相手が読んだ瞬間に「この人、うちで活躍しそうだな」と思えるように、ぜひ一手間かけてみてください。
履歴書で見られているのは、完璧さじゃなく“本気度”です。
やる気があるのに、それが伝わらないまま落とされるのは、とても悲しいです。
実際一人で仕上げるの大変だと思います。伝え方のコツは、人それぞれ違うので、ひとりで悩まず、まずはお気軽にご相談ください!
「これでいいのかな…」と迷う前に、ぜひ一度見せてください。
書類のどこで損しているのか、しっかり見させていただきます。無料で履歴書をプロがチェックします!